Wordで画像を自由に移動できない・文字の上に重ねられないときの対処法
Wordに画像や電子印鑑を挿入したとき、
「画像を好きな場所に移動できない」
「画像を動かすと文章までずれてしまう」
「電子印鑑を文字の上に重ねられない」
と困ることがあります。
これは画像そのものの問題ではなく、Wordの「文字列の折り返し」が「行内」になっていることが原因です。
画像の設定を「前面」などに変更すれば、文字の上に画像を重ねたり、好きな位置へ移動したりできるようになります。
この記事では、現在のWordでの変更方法と、今後挿入する画像の既定値を変更する方法を紹介します。
Wordの画像を自由に移動できない原因
Wordでは、画像を挿入すると初期設定で「行内」として配置されます。
「行内」では画像が文字と同じように扱われるため、画像を動かそうとしても自由な位置へ移動できません。
例えば、文章の途中に電子印鑑を挿入すると、画像の大きさに合わせて行間が広がったり、文章がずれたりします。
これは不具合ではなく、Wordの「行内」というレイアウト設定によるものです。
Microsoft公式でも、Wordでは新しい画像を挿入・貼り付けした場合、既定の文字列の折り返しが「行内」になると案内されています。
すでに挿入した画像を自由に移動する方法
すでにWordへ挿入している画像であれば、Word全体の設定を変更しなくても、その画像だけ変更できます。
1.移動したい画像を選択する
Word上で移動したい画像をクリックします。
画像の横に「レイアウト オプション」のアイコンが表示されます。
2.「文字列の折り返し」を変更する
「レイアウト オプション」をクリックすると、画像と文字の配置方法が表示されます。
画像を自由に動かしたい場合は、「行内」以外を選択します。
電子印鑑のように文字の上に画像を重ねたい場合は「前面」が分かりやすいです。
Microsoft公式でも、「行内」以外の文字列の折り返しを選択すると、画像をページ上で移動できると案内されています。
電子印鑑を文字の上に重ねるなら「前面」
電子印鑑などを所定の位置に配置したい場合は、
画像を選択 → レイアウト オプション → 前面
と設定します。
「前面」にすると画像が文字より手前に表示されるため、文字や罫線などの上に画像を配置できます。
あとは画像をドラッグして、印鑑を置きたい場所へ移動します。
電子印鑑だけでなく、
- サイン画像
- ロゴ
- 写真
- スクリーンショット
- 図形
などを自由に配置したい場合にも同じ考え方が使えます。
「前面」と「背面」の違い
画像を文字と重ねる場合、「前面」と「背面」があります。
前面
画像を文字より手前に表示します。
背面
画像を文字より後ろに表示します。
電子印鑑などを文字の上から押したように表示したい場合は、「前面」が使いやすいです。
一方、透かしのように画像を文章の後ろへ配置したい場合は「背面」が適しています。
毎回変更するのが面倒なら既定値を変更する
画像を挿入するたびに「行内」から「前面」へ変更するのが面倒な場合は、Wordの既定値そのものを変更できます。
1.「ファイル」を開く
Word左上の「ファイル」をクリックします。
2.「オプション」を開く
「オプション」をクリックして「Wordのオプション」を表示します。
3.「詳細設定」を開く
左側から「詳細設定」を選択します。
4.「図を挿入/貼り付ける形式」を変更する
「切り取り、コピー、貼り付け」の項目まで移動します。
その中にある、
「図を挿入/貼り付ける形式」
を確認します。
通常は「行内」になっています。
電子印鑑など、挿入した画像を自由に移動させることが多い場合は、ここを「前面」など目的に合った設定へ変更します。
最後に「OK」をクリックすれば完了です。
以降、新しく挿入・貼り付けする画像には設定したレイアウトが適用されます。
この既定値の変更方法は、現在のMicrosoft公式サポートでも案内されています。
Microsoft公式「画像の既定のテキスト折り返し設定を変更する」
「前面」を既定値にする必要はある?
電子印鑑を頻繁に使用するのであれば、「前面」を既定値にする方法があります。
ただし、すべての画像を自由に配置したいわけではない場合は、既定値を無理に変更する必要はありません。
通常の写真や説明画像では「行内」の方が文章と一緒に画像が移動するため、レイアウトを管理しやすい場合があります。
そのため、
電子印鑑など特定の画像だけ自由に動かしたい
→ 画像ごとに「前面」へ変更
挿入する画像のほとんどを自由に動かしたい
→ Wordの既定値を変更
という使い分けがおすすめです。
Wordブラウザ版では操作が異なる
ブラウザで使用するWord for the webでは、デスクトップ版Wordと画像レイアウトの機能が異なります。
特にデスクトップ版で設定した文字列の折り返しや固定位置を、ブラウザ版では同じように編集できない場合があります。
Microsoftも、ブラウザ版で画像のレイアウトを変更できない場合は、デスクトップ版Wordで文書を開いて変更する方法を案内しています。
そのため、「前面」など細かい画像配置を行いたい場合は、デスクトップ版Wordで操作する方が確実です。
まとめ
Wordに画像を挿入して、
「画像を自由に移動できない」
「文章の上に画像を重ねられない」
「画像を動かすと文章がずれる」
という場合は、「文字列の折り返し」を確認してください。
Wordでは画像が初期状態で「行内」になるため、文字と同じように扱われます。
電子印鑑などを自由な位置へ配置したい場合は、
画像を選択 →「レイアウト オプション」→「前面」
へ変更します。
毎回変更するのが面倒な場合は、
「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「図を挿入/貼り付ける形式」
から既定値を変更できます。
電子印鑑など特定の画像だけを移動するのであれば、Word全体の既定値は変更せず、必要な画像だけ「前面」にする方法でも十分です。
