ExcelやWordで作成した書類をFAXするとき、
「一度紙に印刷してからFAXするのは面倒」
と感じることはないでしょうか。
富士フイルムビジネスイノベーション(旧・富士ゼロックス)の対応複合機では、パソコンから複合機へデータを送り、そのままFAX送信できる「ダイレクトファクス」という機能があります。
ExcelやWordなどで作成した文書を紙に印刷することなく、そのままFAXとして送信できます。
この記事では、Windowsパソコンにファクスドライバーをインストールして、PCから直接FAXを送る方法を紹介します。
※画面や項目名は、使用している複合機・ファクスドライバー・Windowsのバージョンによって異なる場合があります。
PCから直接FAXを送る「ダイレクトファクス」とは?
ダイレクトファクスは、パソコンで作成した文書を複合機へ送り、紙に印刷することなくFAX送信できる機能です。
富士フイルムビジネスイノベーションでも、現在この機能を正式に案内しています。
例えばExcelで作成した書類なら、
Excel
↓
印刷
↓
ファクスドライバーを選択
↓
FAX番号を指定
↓
複合機からFAX送信
という流れになります。
Excelだけでなく、Wordなど印刷機能を持つアプリケーションから利用できます。
紙に印刷してから複合機へ持っていく必要がないので、FAXを頻繁に送信する場合には特に便利です。
PCからFAXを送るために必要なもの
基本的に必要なのは、
1.ダイレクトファクスに対応した複合機
2.Windowsパソコン
3.対応するファクスドライバー
です。
また、複合機側で「ダイレクトファクスの使用」が許可されている必要があります。
機種によってはダイレクトファクスを利用できなかったり、オプションが必要だったりする場合があります。
そのため、最初に使用している複合機の機種名を確認してください。
まず複合機の機種名とIPアドレスを確認
現在の公式手順では、ドライバーをインストールする前に、
- 複合機の機種名
- 複合機のIPアドレス
を確認します。
機種名は複合機本体に記載されています。
IPアドレスについては、複合機の設定画面などから確認できます。
会社で使用していて設定が分からない場合は、複合機やネットワークの管理者へ確認してください。
ファクスドライバーをダウンロードする
続いて、使用している複合機に対応したファクスドライバーを入手します。
旧記事では富士ゼロックスの古いダウンロードページを紹介していましたが、現在は富士フイルムビジネスイノベーションの公式サポートページから入手します。
富士フイルムビジネスイノベーション サポート&ダウンロード
使用している複合機を検索し、対応するWindows用ファクスドライバーを確認してください。
現在の機種では「標準ドライバー(PCL6/ダイレクトファクス)」など、プリンターとダイレクトファクスの機能を含んだドライバーが提供されている場合もあります。Windows 11対応ドライバーも提供されています。
機種によって使用するドライバーが異なるため、別機種のドライバーを使用せず、自分の複合機に対応したものを選んでください。
ファクスドライバーをインストールする
ドライバーをダウンロードしたら、インストールします。
現在の標準的な手順は次のとおりです。
1.ダウンロードしたドライバーを起動
ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。
Windowsの「ユーザーアカウント制御」が表示された場合は、内容を確認して「はい」を選択します。
2.インストールを開始
「インストールの開始」をクリックします。
使用許諾契約が表示されたら内容を確認し、
「使用許諾契約の条項に同意する」
にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
3.接続方法を選択
ネットワーク上の複合機へ接続する場合は、
「ネットワーク接続」
を選択して「次へ」をクリックします。
4.使用する複合機を選択
ネットワーク上で検出された機器から、FAX送信に使用する複合機を選択します。
表示されているIPアドレスも確認してください。
対象の複合機が表示されない場合は、
- PCと複合機がネットワークに接続されているか
- IPアドレスが正しいか
- 使用しているドライバーが機種に対応しているか
などを確認します。
その後は画面の案内に従ってインストールを完了します。
Excelから直接FAXを送ってみる
ファクスドライバーのインストールが完了したら、実際にFAXを送信します。
ここではExcelを例にします。
1.FAXしたいExcelファイルを開く
FAXで送りたいExcelファイルを開き、
「ファイル」→「印刷」
へ進みます。
2.ファクスドライバーを選択
プリンターの一覧から、先ほどインストールしたファクスドライバーを選択します。
通常使用しているプリンターを選ばないよう注意してください。
ファクスドライバーを選択した状態で「印刷」を実行します。
ここで「印刷」と表示されていますが、ファクスドライバーを選択していれば、紙へ印刷するのではなくFAX送信画面へ進みます。
3.送信先のFAX番号を入力
ファクス送信画面が表示されたら、
「宛先番号/アドレス」
へ送信先のFAX番号を入力します。
現在の公式手順では、FAX番号を入力したあと「一覧に追加」をクリックします。
送信先が追加されたことを確認してください。
4.「送信開始」をクリック
FAX番号に間違いがないことを確認したら、
「送信開始」
をクリックします。
これでPCから複合機へデータが送られ、複合機からFAXが送信されます。
富士フイルム公式「ダイレクトファクスを送信したい(Windows)」
WordなどからもFAXできる
ダイレクトファクスはExcel専用の機能ではありません。
Wordなど、印刷機能を持つアプリケーションであれば、基本的には同じように、
「印刷」→「ファクスドライバー」
という流れでFAX送信できます。
そのため、Excelの表や請求書だけでなく、Wordで作成した書類なども紙に印刷せず送信できます。
FAX番号を毎回入力したくない場合は「宛先表」を使う
FAXを頻繁に送る場合、毎回FAX番号を手入力するのは面倒です。
その場合は宛先表を利用できます。
富士フイルムビジネスイノベーションでは現在も「ファクス宛先表ツール」が提供されており、作成した宛先表をダイレクトファクスから利用できます。複合機本体に登録されている宛先を利用できる機種もあります。
以前紹介したファクス宛先表ツールの設定方法はこちらです。
→【富士ゼロックス・富士フイルム】ファクス宛先表ツールの使い方|導入・宛先登録・FAX送信
また、現在のファクス宛先表ツールでは、Excelで作成したアドレスデータをCSV形式で保存して読み込む方法も公式に案内されています。
FAXを大量に送信する場合は、宛先表まで設定しておくと便利です。
古い富士ゼロックス製複合機でも使える?
この記事を最初に作成した際は、
「DocuCentre-VI C2271+Windows 10」
を使用していました。
現在は社名が「富士ゼロックス」から「富士フイルムビジネスイノベーション」に変わっていますが、旧ApeosPort/DocuCentreシリーズについてもダイレクトファクスの情報が公式サイトに残されています。
現在の公式案内でも、ApeosPort / DocuCentre-VII・VI・V・IVシリーズについて、ダイレクトファクスの設定に関する記載があります。
そのため、古い富士ゼロックス製複合機を使用している場合も、まず現在の公式サポートページで機種名を検索し、対応するファクスドライバーが提供されているか確認してください。
なお、Windows 10は2025年10月14日にMicrosoftのサポートが終了しています。富士フイルムビジネスイノベーションでも、Windows 10用ドライバーを掲載している製品がありますが、サポート終了後の問い合わせ・不具合対応は行わない旨を案内しています。
現在新しく設定するのであれば、Windows 11への対応状況を確認することをおすすめします。
ダイレクトファクスが使えない場合の確認ポイント
ファクスドライバーをインストールしても送信できない場合は、次の点を確認します。
- 使用している複合機がダイレクトファクスに対応しているか
- 必要なファクス機能・オプションが搭載されているか
- 複合機側で「ダイレクトファクスの使用」が許可されているか
- PCと複合機が正常にネットワーク接続されているか
- 複合機のIPアドレスが正しいか
- 機種とWindowsに対応したファクスドライバーを使用しているか
特に会社の複合機では、管理者側でダイレクトファクスの使用を制限している可能性があります。
現在の富士フイルム製複合機では、機械管理者モードから「ダイレクトファクスの使用」を許可する設定が用意されています。
自分で設定を変更できない場合は、社内の管理者や複合機の保守担当者へ確認してください。
まとめ
富士フイルムビジネスイノベーション(旧・富士ゼロックス)の対応複合機では、ダイレクトファクスを利用することでExcelやWordなどから直接FAXを送信できます。
基本的な流れは、
1.複合機の機種名・IPアドレスを確認
2.対応するファクスドライバーをダウンロード
3.PCへファクスドライバーをインストール
4.ExcelやWordで「印刷」を開く
5.ファクスドライバーを選択
6.FAX番号を入力
7.「送信開始」で送信
です。
紙に印刷してからFAXする必要がなくなるため、日常的にFAXを使用する場合にはかなり便利な機能です。
さらにFAXを頻繁に送信する場合は、「ファクス宛先表ツール」も合わせて設定しておくと、FAX番号を毎回入力する手間も省けます。
